第1章 なぜ今、大学広報にTikTok運用が必要なのか
高校生の情報収集行動はどのように変化したのか
大学広報を取り巻く環境は、この数年で大きく変化しています。
特に変化が大きいのが高校生の情報収集方法です。
以前は大学選びといえば、
- 大学パンフレット
- 進学情報サイト
- 高校の進路指導
- オープンキャンパス
が主な情報源でした。
しかし現在はスマートフォンが情報収集の中心になっています。
さらに、高校生は検索エンジンだけではなくSNSから情報を集めるようになりました。
その中でも急速に存在感を高めているのがTikTokです。
情報収集方法の変化
| 過去 | 現在 |
| パンフレット | TikTok |
| 進学サイト | |
| 先生からの情報 | SNS検索 |
| オープンキャンパス | 動画コンテンツ |
| ホームページ中心 | SNS中心 |
現在の高校生は、
「大学について調べよう」
と思った時だけ大学情報を見るわけではありません。
日常的にTikTokを見ている中で大学コンテンツに触れています。
つまり大学側は、
大学を探している高校生
だけではなく、
暇つぶしでTikTokを見ている高校生
にも接触できる時代になったのです。
これは大学広報にとって大きなチャンスです。
TikTokが大学選びに与える影響
TikTokは単なる動画アプリではありません。
高校生にとっては生活の一部です。
朝起きて見る。
学校帰りに見る。
寝る前に見る。
こうした日常の中で大学コンテンツも視聴されています。
特に大学選びでは、
- 雰囲気
- 学生の様子
- 楽しさ
- キャンパスライフ
といった感覚的な要素が重要になります。
これらは動画との相性が非常に良いテーマです。
高校生が知りたいこと
- 大学生活は楽しいのか
- 友達はできるのか
- どんな授業なのか
- サークルは充実しているか
- 学生はどんな人たちか
- 一人暮らしはどうなのか
こうした内容は文章より動画の方が圧倒的に伝わります。
そのためTikTokは大学選びにおいて重要な接点になっています。
InstagramやXとの違い
大学広報では複数のSNSを活用するケースが増えています。
しかしTikTokには独自の特徴があります。
SNSごとの特徴
| 媒体 | 主な役割 |
| 世界観・写真 | |
| X | 情報発信 |
| TikTok | 動画による認知獲得 |
| YouTube | 詳細理解 |
特にTikTokは認知獲得に強い媒体です。
フォローしていないアカウントの動画も表示されます。
そのため、
大学を知らない高校生
にもリーチできます。
これが他のSNSとの大きな違いです。
オープンキャンパス集客や出願促進との関係
TikTok運用の目的は再生回数を増やすことではありません。
本来の目的は、
- オープンキャンパス集客
- 資料請求獲得
- 出願者増加
です。
TikTokはその入口になります。
理想的な導線
TikTok動画
↓
大学への興味形成
↓
大学名検索
↓
公式サイト訪問
↓
オープンキャンパス予約
↓
来場
↓
出願
TikTokだけで出願が決まるわけではありません。
しかし最初の接触を作る役割として非常に重要です。
大学広報におけるTikTok活用のメリット
TikTokには大学広報と相性が良い特徴があります。
TikTok活用のメリット
- 高校生利用率が高い
- 認知獲得に強い
- 動画で雰囲気を伝えやすい
- 拡散力が高い
- フォロワー外にも届く
- オープンキャンパス集客につながる
少子化が進む中で、
待つ広報
では成果が出にくくなっています。
TikTokは大学側から積極的に魅力を届ける手段として注目されています。
第2章 TikTokの視聴行動を理解する
TikTokは「目的を持たずに見る」メディアである
大学TikTok運用を考える上で最も重要なのが視聴行動の理解です。
多くの大学担当者は、
「大学情報を発信すれば見てもらえる」
と考えがちです。
しかしTikTokではそう単純ではありません。
TikTokは10代ユーザーの利用率が高く、InstagramやX以上に、
目的を持たずに見ている
ケースが多い媒体です。
高校生は、
「大学について調べよう」
と思ってTikTokを開いているわけではありません。
実際には、
- 暇つぶし
- 気分転換
- 通学中
- 勉強の休憩
- 寝る前
といったシーンで利用しています。
TikTok利用シーン
| シーン | 利用目的 |
| 通学中 | 暇つぶし |
| 昼休み | 気分転換 |
| 放課後 | 娯楽 |
| 勉強の休憩 | リフレッシュ |
| 就寝前 | エンタメ |
つまり大学コンテンツも、
エンタメ動画と同じ土俵
で評価されているのです。
なぜ大学説明動画だけでは伸びないのか
TikTokでよく見られる失敗があります。
それは、
大学説明をそのまま動画化する
ことです。
例えば、
- 学部紹介
- カリキュラム説明
- 就職実績紹介
などです。
もちろん重要な情報です。
しかしTikTokでは伸びにくい傾向があります。
なぜならユーザーは情報収集モードではないからです。
伸びにくい動画
- 学部説明だけ
- 長い大学紹介
- 文字だらけ
- 真面目な解説
伸びやすい動画
- 面白い
- 楽しい
- テンポが良い
- 明るい
- 共感できる
TikTokでは情報そのものより、
見ていて楽しいか
が重要になります。
高校生がTikTokに求めているものとは
高校生がTikTokに求めているのは、
知識
ではありません。
まずは、
感情
です。
TikTokで好まれる要素
- 面白い
- 楽しい
- ハッピー
- 青春感
- 共感
- 驚き
大学コンテンツも同じです。
まずは、
「楽しそう」
と思ってもらう必要があります。
そこから興味が生まれます。
情報型コンテンツとエンタメ型コンテンツの違い
大学広報担当者が理解すべきポイントがあります。
それは、
情報型コンテンツだけでは伸びにくい
ということです。
情報型コンテンツ
- 学部紹介
- 入試説明
- カリキュラム説明
- 就職実績
エンタメ型コンテンツ
- 大学あるある
- 学生の日常
- サークル密着
- キャンパスライフ
- 放課後の様子
TikTokではエンタメ型が圧倒的に有利です。
TikTokで重要な「面白い・楽しい・明るい・テンポ感」
TikTokらしい動画には共通点があります。
成果が出やすい要素
- 流行音源を使う
- トレンド企画に乗る
- 学生同士の掛け合い
- テンポ良い編集
- 明るい雰囲気
- 短時間で完結
例えば、
「大学あるある」
は非常に相性が良い企画です。
大学あるある例
- 履修登録で焦る
- 空きコマの過ごし方
- テスト前だけ図書館が満席
- 学食の人気メニュー争奪戦
こうした内容は高校生も楽しみながら視聴できます。
また、
- 流行音源を活用する
- 学生同士の掛け合いを入れる
- キャンパスの日常を切り取る
ことで、自然に大学の魅力を伝えられます。
重要なのは、
大学説明をすること
ではありません。
「楽しそう」
「青春っぽい」
「雰囲気が良い」
と感じてもらうことです。
その感情が大学への興味につながり、最終的には検索行動やオープンキャンパス参加へ発展していきます。
第3章 高校生に刺さる大学TikTok動画戦略
TikTokらしい企画設計の考え方
大学TikTok運用で最も重要なのは、TikTokらしさを理解することです。
多くの大学では、
- 学部紹介
- 学科説明
- 就職実績
- 教員紹介
などを動画化しています。
しかし、それだけでは視聴されにくい傾向があります。
なぜならTikTokは、
「学びの場」
ではなく、
「楽しむ場」
だからです。
高校生は大学を探しているのではなく、面白い動画を探しています。
そのため大学側も発想を変える必要があります。
TikTokで考えるべきこと
× 何を伝えるか
○ どう楽しんでもらうか
この視点が非常に重要です。
流行音源を活用する方法
TikTokでは流行音源が重要な役割を持っています。
同じ動画でも音源によって再生数が変わることがあります。
活用例
キャンパス紹介
流行音源
↓
校舎風景
↓
学生の日常
↓
学食
オープンキャンパス紹介
流行音源
↓
受付
↓
体験授業
↓
学生スタッフ
音源に合わせてテンポよく編集することで視聴維持率が高まります。
流行音源活用のメリット
- 発見タブに掲載されやすい
- 高校生が最後まで見やすい
- TikTokらしい動画になる
- 拡散力が高まる
トレンド企画に乗る重要性
TikTokはトレンド文化が強いSNSです。
流行っている企画は積極的に取り入れる必要があります。
大学と相性が良い企画
- ビフォーアフター
- 〇〇選手権
- あるあるネタ
- ランキング形式
- 密着動画
例えば、
「大学生活あるある」
は定番ですが非常に強い企画です。
例
- 履修登録の日あるある
- テスト期間あるある
- 空きコマあるある
- 学食あるある
高校生も大学生活を想像しながら楽しめます。
学生同士の掛け合いコンテンツ
TikTokで特に伸びやすいのが掛け合い形式です。
一人で説明するよりも、
学生同士が会話している様子
の方が視聴されやすい傾向があります。
企画例
文系VS理系
- 授業数
- テスト
- レポート
一人暮らしVS実家暮らし
- 朝の準備
- 食事
- 通学
学部比較
- 経営学部
- 心理学部
- 看護学部
高校生は比較コンテンツを好むため相性が良いです。
「大学あるある」が伸びる理由
TikTokで成果を出している大学に共通するのが「あるある」企画です。
理由は共感を生みやすいからです。
人気のあるあるネタ
- 空きコマで結局学食に行く
- テスト前だけ図書館が混む
- サークル勧誘が多すぎる
- レポート提出前の焦り
高校生にとっては未来の大学生活です。
そのため興味を持って見てもらいやすくなります。
キャンパスの日常をテンポよく見せる方法
TikTokでは長い説明は不要です。
重要なのは雰囲気です。
効果的な構成
3秒
↓
キャンパス風景
↓
授業風景
↓
学食
↓
サークル
↓
学生の笑顔
このようなテンポ感が重要です。
見せたいポイント
- 学生同士の交流
- キャンパスの広さ
- 明るい雰囲気
- 楽しそうな様子
説明しすぎないことがポイントです。
「青春感」が高校生の心を動かす理由
高校生は大学に対して憧れを持っています。
そのためTikTokでは青春感が重要になります。
青春感が伝わるシーン
- 学園祭
- サークル活動
- 体育祭
- 学生同士の会話
- 放課後の様子
大学を説明するのではなく、
大学生活を感じてもらう
ことが重要です。
大学の魅力を自然に伝える動画構成
TikTokでは、
大学説明
↓
興味
ではなく、
楽しい動画
↓
興味
↓
検索
という流れが理想です。
理想的な流れ
動画を見る
↓
楽しそう
↓
大学名を覚える
↓
検索する
↓
オープンキャンパス参加
大学説明は後からで構いません。
まずは興味を持ってもらうことが重要です。
第4章 大学TikTok運用の成功事例と企画アイデア
成果を出している大学アカウントの共通点
成果を出している大学アカウントには共通点があります。
それは、
大学目線ではなく高校生目線
で運用していることです。
共通点
- 学生が主役
- 動画中心
- エンタメ要素がある
- 更新頻度が高い
- シリーズ企画がある
逆に失敗しやすいアカウントは、
- 告知ばかり
- 説明中心
- 動画が堅い
という特徴があります。
学生の日常コンテンツ成功事例
最も成果が出やすいジャンルです。
人気企画
- 大学生の1日
- 一人暮らしVlog
- 通学ルーティン
- 授業密着
高校生は未来の自分を想像できます。
そのため再生数も伸びやすくなります。
サークル・部活動コンテンツ成功事例
サークル活動は青春感が出しやすいテーマです。
企画例
- ダンスサークル
- 軽音サークル
- バスケサークル
- ボランティア活動
活動内容だけでなく、
楽しそうな雰囲気
を見せることが重要です。
オープンキャンパス集客につながった事例
オープンキャンパス告知だけでは伸びません。
成果を出している大学は、
普段の学生生活
↓
大学への興味
↓
オープンキャンパス
という流れを作っています。
成功パターン
学生の日常
↓
キャンパス紹介
↓
学食紹介
↓
オープンキャンパス告知
キャンパスツアー動画の活用法
高校生は大学の雰囲気を重視します。
そのためキャンパスツアーは人気です。
紹介場所
- 図書館
- 学食
- 教室
- ラウンジ
- カフェ
テンポよく見せることがポイントです。
学生密着コンテンツの活用法
密着企画は視聴維持率が高い傾向があります。
人気企画
- 看護学生の1日
- 留学生の1日
- 体育会学生の1日
- ゼミ活動密着
リアルな大学生活が伝わります。
「大学生活あるある」企画の作り方
共感コンテンツはTikTokとの相性が抜群です。
テーマ例
- 履修登録あるある
- 空きコマあるある
- レポートあるある
- 学食あるある
シリーズ化もしやすい企画です。
高校生が保存・シェアしたくなる企画例
保存されやすい企画
- 学部比較
- 学生の時間割
- 一人暮らし費用
- オープンキャンパス情報
シェアされやすい企画
- 面白いあるある
- 共感ネタ
- 学生同士の掛け合い
保存やシェアはアルゴリズム評価にもつながります。
第5章 大学TikTok運用の改善方法とKPI設計
フォロワー数だけを追ってはいけない理由
大学TikTok運用でよくある失敗が、
フォロワー数だけを追うこと
です。
しかし本当に重要なのは行動です。
例
| 項目 | A大学 | B大学 |
| フォロワー数 | 50,000 | 8,000 |
| オープンキャンパス予約 | 100件 | 320件 |
成果が高いのはB大学です。
本当に見るべき指標とは
大学TikTok運用では以下を重視しましょう。
重要KPI
- 再生数
- 視聴維持率
- シェア率
- 保存率
- プロフィールアクセス
- リンククリック
- オープンキャンパス予約数
再生数・視聴維持率・シェア率の重要性
TikTokでは視聴維持率が重要です。
最後まで見られる動画は拡散されやすくなります。
改善ポイント
- 冒頭3秒を工夫する
- テンポよく編集する
- オチを作る
オープンキャンパス予約との関連分析
最終的には予約につながったかを確認する必要があります。
分析項目
- どの動画が予約につながったか
- どの企画が保存されたか
- どのシリーズが伸びたか
TikTokから検索行動へつなげる導線設計
TikTokは認知媒体です。
そのため検索行動を促す必要があります。
理想的な流れ
TikTok
↓
大学に興味
↓
大学名検索
↓
公式サイト
↓
予約
↓
来場
出願につながるアカウント運用の考え方
TikTok運用のゴールは出願者増加です。
そのためには、
認知
↓
興味
↓
検索
↓
予約
↓
出願
という流れを意識する必要があります。
高校生から選ばれる大学TikTokになるために
大学TikTokで成果を出すためには、
- 面白い
- 楽しい
- 明るい
- 青春感がある
- テンポが良い
というTikTokらしさが重要です。
大学説明を真正面から行うのではなく、まずは「楽しそう」と感じてもらうことが第一歩です。
そこから大学への興味や検索行動を生み出し、オープンキャンパスや出願へつなげていくことが、これからの大学TikTok運用に求められる考え方です。

コメント